*ガテムス弁当*

ガテン夫と愛娘のお弁当の記録

国際女性デー(2022年3月8日)

Twitterである記事を目にした。いまさらながら自分はどれだけ現実を分かっていなかったんだろう。

ウクライナで、幼い子が、たったひとりで亡くなっていった時に、私は何をしていたのだろう。何を考えていたのだろう。他の世界で起きていることだから、こちらは大丈夫だと思っていたのか、影響は経済面でなにかあるかしら、核戦争起こるのかしら、まさかでも、みたいな、浅はかさ、想いのなさ、考える力のなさ。

好きな小説に書いてあった、たしか、こんな感じで、イワンが叫ぶ。

「百歩譲って、子を殺された母親が敵を許したとしよう。そして、この世の終わりの日に、その敵とその母とが、手を取り合って許しあい、神をたたえる清らかな涙を流したとしよう。

でも、それでも、何の罪もないのに、犬に食い殺された子どもの魂はどうなっちまうんだ、小さな胸をたたいてお父さんお父さんと悲しい涙を流した子どもの魂はどうなっちまうんだ。

そんな小さな子どもの悲しみを超えるほどの許しが神にあるというのか、それなら俺は神なんて信じられないし、信じたくもない。」

というような叫び。

私はずっとずっとこの答えを知りたくて、探している。ドストエフスキーに最後まで書いてほしかった。彼でなくてもいいからその答えを教えてくれるものを探しているけれど見つからないな。あるわけない、あるはずがあっていいわけがないのだもの。

 

※以下は、記事も写真も全てTwitterからコピー&ペーストしたもの。藤原学思さんという朝日新聞の記者による文章、写真。また、藤原さんの記事に引用されたニューヨークタイムズの写真。

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1) 国際女性デーの8日、国連安保理で関連会合が開かれました。当然、ウクライナの女性の状況に対する懸念の声が各国から多く上がりました。

会合の終盤、ウクライナの女性外交官が発言の席につきました。その声は震えていました。

2) 安保理で「女性・平和・安全保障に関する決議」が採択されたのは、2000年10月。ウクライナ非常任理事国でした。 決議《一般市民、とりわけ女性と子どもが、難民および国内避難民を含む、武力紛争により不利な影響を受ける者の圧倒的多数を占め…》 ウクライナでいま、起きていることです。

3) 女性外交官は言いました。 「ウ政府は長年、民間で活躍する若い女性起業家と協力的な関係を培ってきた」 ところが、です。 「ウクライナへの侵攻は、私たちの生活を大きく変え、女性や子どもは最も弱い立場に置かれています。200万人の難民のほとんどが女性と子どもです」

4) 外交官の嘆きは続きます。 「毎日のように、女性や子どもが命を落としています。今現在、少なくとも41人の子どもたちが殺されました。ロシア軍に占領、包囲されたまちの苦しみはすでに、頂点に達しています」 それから、「昨日、マリウポウで」と、ある親子のことを語り始めました。

5) マリウポウはウクライナ南部の都市です。市長によると、市内全域がミサイル攻撃を受けました。 「6歳の少女が脱水症状で、たった1人で亡くなりました」 少女はなぜ1人だったのか。 「母親がロシアの砲撃で死亡し、少女は人生最後の瞬間を1人で過ごしていました」

6) 別の場所では、孤児院が攻撃を受け、3人が亡くなったそうです。「性的暴行も報告されている」 ウクライナの女性たちは、21年初頭の時点で軍の23%を占めていました。いまは大幅に増えています。 「ウクライナの女性たちは、自分たちの子どもと土地を守るために、武器を取ることを恐れていません」

7) 外交官は最後に、こう呼びかけました。 「ロシアによるウクライナの女性、子どもの殺害をストップさせ、彼らの未来を守ることが、国際社会全体の課題なのです」 公の場で、勇気のある発言をしたこの外交官に、心から拍手を贈りたいと思います。

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ニューヨークタイムズ@nytimes、今朝の1面はこれだろうと思っていたら、写真を最大級の扱い。紙面のほぼ半分。 写真記者の前で、避難を急ぐ一家4人がロシアの追撃砲にやられ、そのうち3人が死亡した直後の場面。目を背けたくなる。日本の新聞にはまず載らない写真。 でも、これが現実。

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もちろん、亡くなっているのはウクライナの方々だけではありません。 最近の@nytimes の1面で、他に目をひかれたのは2/26付。 路上に倒れたロシア兵。雪の覆われ方を見ると、どの程度ここに置かれたままになっていたのかと。この亡くなった兵士もまた、ロシアの指導者の犠牲者と言える。