昨夜はおやすみ前の最後の絵本に、宮沢賢治の「やまなし」(※)を読んだ。色彩の美しさと言葉の素晴らしさに、始めから終わりまで、娘4歳も、私も、完全に心をとらわれてしまった。その一文のために用意されたかのような言葉が、星のように散りばめられて、静かに美しく煌めいていた。
とぶん
と、水に落ちてくるものの音、、何十年ぶりなのに、つい昨日耳にしたことのように覚えていた。雲母(うんも)の輝き、水底に映る波の影、差し込む黄金(きん)の光、斜め上にのぼっていくあわぶく、燃え立つ水色の焔(ほのお)、、変わらずあの情景が蘇った(よみがえった)。素敵だった。
『私の幻燈(げんとう)はこれでおしまいであります。』
終わりの言葉とともに、現実に戻った娘と私は、きっと同じ異世界を共に旅していたのだと思う。
✳︎娘のお弁当とおやつ
かぶの葉っぱのごはん、鶏むね肉唐揚げ、切干大根、卵焼き、きゅうりお醤油漬け、大根の皮の漬けもの
✳︎おやつは、クリームパン
パンひとつ、お弁当箱にちょうど。見た目がちょっと寂しいから折り紙をしいた。
ラップをかけて、
ふたをして、、ハロー✳︎
✳︎昨日は保育園の帰りに、娘とパン屋さんに。お気に入りのパン屋さん、お気に入りのパンがたくさん。娘のお目当てのクリームパン、自家製のカスタードがぷりぷりプリンのよう。
いっこまるまる食べた娘
私もコーヒータイム✳︎
ホットコーヒーに小さなパックに入ったミルクを少しいれてカフェオレにして、、のんびりと。ここのパン屋さんは通りに面していて、窓の外の往来をみていると飽きることがない。私は窓の外を見るのが好き、窓側の席やテラス席が大好き。
※絵本「やまなし」
宮沢賢治・作 川上和生・絵
ミキハウス ISBN 978-4-89588-114-2