*ガテムス弁当*

ガテン夫と愛娘のお弁当の記録

お弁当(夫)220806 フリージアのお花

一輪の黄色いお花はフリージアだった。

夜間大学生で、昼間の仕事に夜の課題研究に試験にと追われて、精一杯、勉強する時間がないと悔しがりながらも、難関科目を乗り越え乗り越えやっていた、私の妹は、そのお花を手渡された瞬間に、地下鉄の駅の改札前で涙を流して泣いた。

何かの式典の帰り道かのような、和服やドレス姿のご婦人たち一行よりひとりのかたが、学校帰り改札に向かう妹と私に、通りすがりに、手にした花束からお花を抜いて差し出してくれたのだった。文系の呑気な私と違い理科大で研究熱心だった妹には、そうとう張り詰めていたのかそれが不意をつかれて緊張の糸がぷつりとなったのか、ううっと声がするので顔を見れば涙がぽろっと落ちるところだった。肩にかけた重いカバンが落ちて、泣いていた。

一輪の花、手折られて、明日には炉にくべられるかもしれないというのに、どれだけ美しいだろう、ソロモンの栄華でさえその美しさに勝ることはないというけれど、その通りなんだ。

昨日も私はちょっとびっくりするような、友人からの知らせがあって、それが私のフリージアのようだなと思い出したんだ。フリージアって、とってもいい香りがする、初々しくてハツラツとしてお花らしいみずみずしい香り、たまにお花屋さんで選ぶんだ。今日みにいってみようかな。

✳︎主人のお弁当

じゃこと大根の葉っぱとほうれん草の青菜ごはん、豚肉と長ネギしいたけの中華味付けの炒めもの、卵焼き、たくわん、こんぶ、梅干し

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東の空、こうみるとなんだかわからない空だけれど、昨日に引き続き今朝も涼しくて、気候はよろしく、生き物は皆ひと息ついているよ、という感じ。