夜に出かける用事があって、その帰り道に、桜。枝が風にしなって空にさんざめいていた。桜って静かなのに騒がしい。
同じようで異なる、たくさんの瞬間。
どこかに連れていかれそう
少し前に見かけた、雪柳(ユキヤナギ)がずっと頭から離れなくて、あれには木の精霊がいるみたいだと思っていたら、今朝、それを木霊(こだま)と言うよね、と思い至って、それがなんだか嬉しくて、こだま、こだま、、と、ひたっていた。
夜桜に出くわして、また、木霊のことを思い出してしまった。
露の玉を震えて落とす低木、シモツケ、かな。娘4歳と保育園に通う道すがら、草木がたくさん。
白い沈丁花
ツツジも出番を待ってる、あと少し。これは白いお花だろうね。
儚い(はかない)のに、何かが宿っていると思わせるような、私たちを畏れ(おそれ)させるような力がある、草や木やお花。そんなものに出会うと、嬉しくなる。静かに、ほとんど無音だけれど、私の名前を呼んで、励まして、慰めてくれているみたいに感じるな。